公立中学通知表のつけ方
■ 昔と今でどう変わった?通知表の評価方法
まずは、大きな違いから。
昔は「相対評価」だった通知表ですが、今は「絶対評価」になっています。
時期 | 評価方法 | 内容 |
---|---|---|
~1990年代後半 | 相対評価 | クラス内での順位で成績を決める。上位○%が「5」など。 |
2002年以降 | 絶対評価 | 個人の理解度や努力に応じて評価される。 |
📘 相対評価って?
- クラス内の成績で順位をつけ、比率で「5・4・3…」を割り振る
- 頑張っても上位に入らなければ「5」はもらえない…
- 昭和~平成初期の評価方法です
つまり、他人と比べて成績が決まる時代でした。
📗 絶対評価って?
- 一人ひとりの理解度・努力・取り組み姿勢を見て評価されます
- クラス全員が「5」でもOK(もちろん「2」が多くてもOK)
- 「がんばったかどうか」もきちんと見てもらえる
今はこの「絶対評価」が主流です。
✅ 評価の3つの観点
通知表は、以下の3つのポイントから評価されています。
観点 | 内容 | 例 |
---|---|---|
① 知識・技能 | 教科書内容を理解・活用できるか | テスト、漢字・英単語など |
② 思考・判断・表現 | 考える力や表現する力 | 記述、レポート、発表など |
③ 主体的に学習に取り組む態度 | 前向きな取り組み姿勢 | 授業態度、提出物、家庭学習など |
🧮 通知表「5」をもらうには?
各教科ごとに、上の3観点について「◎(A)・○(B)・△(C)」などで評価され、
それを総合して「5・4・3…」の通知表の成績がつけられます。
「5」をもらうには、すべての観点で良い評価が必要!
どこか一つでも抜けていると、成績が下がることもあるんですね。
📝 成績に関わること・影響しにくいこと
項目 | 評価に関係する? | 補足 |
---|---|---|
テストの点 | ◎ 関係あり | 知識・技能を測る指標 |
授業態度 | ◎ 関係あり | 前向きな取り組みが大切 |
提出物 | ◎ 関係あり | 期限・内容・丁寧さが見られる |
発表・意見交換 | ◎ 関係あり | 思考・表現力を評価 |
応用問題への取り組み | ◎ 関係あり | 考える力がポイント |
遅刻・欠席 | △ 影響しにくい | 長期欠席でなければ成績には直接影響しづらい |
🎓 そして通知表は高校入試にも関係!
中3になると、この通知表が「内申点」となり、
高校受験の選考資料にも使われます。
たとえば、9教科×5=45点満点で評価される地域が多いです。
📌 まとめ
- ✅ 今は「絶対評価」:比べるのは他人ではなく「その子自身の成長」!
- ✅ 3つの観点(知識・技能/思考力/学習姿勢)で評価される
- ✅ 授業態度や提出物も重要!テストの点だけじゃない!
- ✅ 中3の通知表は内申点として高校入試にも使われる
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