最近、中学受験を考えるご家庭が増えているなと感じる方も多いのではないでしょうか。
実はこれ、近年、私立中学の競争率がじわじわと上がっている傾向があるからなんです。
その背景には、ある“制度の変化”があります。
✅ 大阪府の「高校授業料無償化」所得制限撤廃
2020年度から、大阪府では私立高校の授業料(約59万円)が世帯収入にかかわらず補助される制度がスタートしました。
つまり──
誰でも、私立高校の授業料が実質“タダ”になる。
この制度により、私立高校が選びやすくなり、「高校から私立でいいや」という考えのご家庭が増えたのです。
※大阪府以外の近畿圏も無償化が進んでいっています。
💡まとめ:近畿圏の比較早見表
区分 | 大阪 | 兵庫・京都 | 奈良・滋賀・和歌山 |
---|---|---|---|
所得制限 | なし(全世帯OK) | あり(年収590万円未満) | あり(同上) |
私立授業料の補助額 | 最大約59万円 | 約44~52万円 | 約44~50万円 |
実質無償化? | ✅ ほぼ全額無償 | ❌ 自己負担残る | ❌ 自己負担残る |
💡なぜ、私立志向が強まっているの?
① 経済的ハードルが下がった
今まで「学費が高そうだから…」と私立を敬遠していた家庭でも、
無償化で一気に選択肢が広がりました。
特に中間層~高所得層では、コスト面の心配が少なくなったことで、安心して私立を選ぶ家庭が増えています。
② 私立ならではの魅力が再評価されている
- 進学指導が手厚い
- ICT教育やグローバル教育が進んでいる
- 校風が自由でのびのびしている
- 大学の内部進学や推薦枠も豊富
などなど、子どもの個性や将来を見据えて「私立の方が合っているかも?」と感じるご家庭が増えています。
③ 公立高校の定員割れが進んでいる
実際に大阪府内では、一部の公立高校で定員割れや倍率の低下が起きています。
「無理して倍率の高い公立を受けるより、合格の見込みが高くて教育も充実している私立へ」
と考えるご家庭も増えています。
📌その影響が中学受験にも?
「高校で私立を選ぶ家庭が増える」ということは、
「中学から一貫校に入れておきたい」と考えるご家庭も増えるということです。
その結果、人気の私立中学を中心に競争率が少しずつ高くなってきている、というわけなんです。
実際、むすこくんの受験の時も昨年度より競争率が増加しており、今後はもっと厳しくなるだろうと
塾の先生方も予想しておられました。
✏まとめ
中学受験を考えるなら──
私立人気が高まっている今、少し早めの準備や情報収集がカギになります。
とはいえ、焦る必要はありません。
しっかりとお子さんに合った学校を見つけて、「無理のない受験」を目指すことが一番大切です✨
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