うちの子の場合
うちの子は自分から「受験したい!」と望んだわけではありません。
友達がみんな地元の中学に行くから、自分も一緒がいい。
1人だけ知らない環境に行くのは嫌だ。
結局最後までそんな気持ちのまま受験を迎えることになりました。
不安が大きくなる日々
新学期が始まって数日後、試験1週間前に学校を休む決断をしました。
体調を崩して「誰かのせい」にするのは嫌だったからです。
その代わりに、朝は自由・塾が終わったらゲームOK。
私が仕事から帰ってきたら一緒に勉強する――そう約束して休ませました。
でも、いざ勉強しようとしてもなかなかスイッチが入らない。
時には「やっぱりみんなと一緒の学校に行きたい」と涙することも。
慰めても納得できず、チャリで時速4kmのスローペースで塾へ向かう姿に、
私の方が心配でしんどくなっていました。
私も爆発した1週間前
そんな日々の中、試験1週間前に差し掛かるころ、ついに私も爆発してしまいました。
「塾に行く時間やで、ゲーム終わり!」と声をかけても、機嫌を損ねると
「塾行かない!」「中学校行かない!」の繰り返し。
なにかにつけて面白くないことがあると、すぐに“行かない宣言”。
そのやり取りが積み重なり、私の気持ちも限界に。
話すことすらしんどくなってしまい、何もないのに涙が止まらなくなりました。
嫌がらせで言っているのではなく、本人も不安で追い詰められていたんだと思います。
協力的ではないだんなくんも、その時ばかりはむすこくんをなだめてくれましたが、
一度泣き出した私は止まらず…。
2日ほどは、些細なことで涙が出てしまうほど心が弱っていました。
親の葛藤
「無理に受験させているのでは?」という罪悪感。
きっとこの道がむすこくんにとって最適だと信じて進んできたけれど、
「嫌だ」「行きたくない」と言われ続けると、これは私のエゴなのでは?と心が折れそうになりました。
※後からわかったことですが、むすこくんの「行かない」という言葉は半分冗談で、
本心からの叫びではなかったそうです。
それでも「やめる?」と切り出すには、地元中学の評判があまりにも悪すぎる現実。
受験をやめるのは簡単だけど、その先に良い未来は描けない。
だから「もうやめよう」とは、どうしても言えませんでした。
結局、塾には通うけれど、家では勉強が進まない。
最悪な時には家から逃亡して、塾の時間になって戻ってくることもありました。
私にとっても、本当に精神的に一番つらい1週間でした。
前日の奇跡
そんな中、受験前日。
塾から出てきた息子は先生に「今日はスマホとゲームやめとこな」と言われ、自分でスマホを袋に封印!
Switchもつけず、約束を守り抜いた姿に「本気で合格したい気持ちがあるんや」と胸が熱くなりました。
でも夜、明日の試験の用意を始めると再び不安が爆発。
「友達おらん…」「行きたくない…」と泣き続け、なんとかなだめ
寝かしつけたのは夜11時半。
「明日、大丈夫なんやろか」――私の方が泣きたい気持ちで布団に入りました。
✨この続きは「後編」で✨
翌日の受験当日。
不安いっぱいで迎えた朝、そして試験終了後の息子の表情。
果たして結果は…!?
👉 「【中学受験当日】涙の夜を越えて…本番と合格発表の記録」へ続きます。
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