塾の懇談で気づいた、子どものやる気スイッチの入れ方
先日、塾の懇談がありました。
中間テストのときは、課題に追われてテスト勉強どころではなかったむすこくん。「勉強しない子が多いから課題を増やしたのかな?」と母としては少し睨みつつも、なんとか提出までは完走しました。
その中で一番きっちり取り組めたのが英語。結果も英語が一番良く、本人もようやく「本や問題集から試験が出ている」という当たり前だけど大事な事実に気づいたようでした。これは大きな一歩。
問題は数学。わかっているのに点数に結びつかない
一方で、問題は数学。解いている様子を見るとわかっていないわけではないのに、テストになると点が取れない。
「何が悪いんやろ?」というモヤモヤを抱えたまま、今回の懇談に向かいました。
兄妹ふたり分の懇談ですが、気づけば毎回お兄ちゃんの話で終わるのも恒例です(笑)。
家では問題児、学校では「誰とでも対等に接する子」
まずは学校でのむすこくんの評価から教えてもらいました。
家では問題児扱いされがちな彼ですが、学校では意外にも評判は悪くないとのこと。
- クラスや学年をまたいで、いろんな友だちが寄ってくる
- どんな子に対しても、上下をつけず対等に接することができる
先生からは「人間関係はとても良い」と言われ、少しホッとしました。
勉強についても「中間テストは成績が落ちたけど、勉強ができない子だとは思っていない」とのこと。
ただ、書くことが苦手な分、電子機器の扱いは得意なので、「書かせる方法にこだわらず、得意なスタイルで伸ばしていくのも一つですよ」とアドバイスをもらいました。
校長先生の一言「親の言葉が、そのまま子どもの姿になる」
ここからが本題でした。
校長先生曰く、
「むすこくんは、扱いが難しい子というより“合わせ鏡”のような子。親御さんの言葉や向き合い方が、そのまま表情や態度に出ているのかもしれません。」
この一言に、正直ドキッとしました。
気をつけているつもりでも、思い当たるところがゼロではないからです。
スタサプ事件で見えた「正しさ」と「やる気」のズレ
最近あった出来事を例にお話ししました。
毎日30分の勉強時間を続けているものの、むすこくんが選んだ内容が「1学期の復習」のまま止まっていた時期がありました。
私が「次の課題もしんどくなるし、期末の範囲やったほうがよくない?」と声をかけると、
「期末テストの範囲がわからん」と返ってくる。
「中間終わってから習ってるところが期末やで!そこからか〜!」と心の中でツッコミつつ、
「課題を先に終わらせたほうが後で楽やん?」と提案しても、彼は「スタサプやりたい」と譲らず。
その結果、スタサプを優先してしまい、課題は提出ギリギリで必死にやる、という流れに。
この話を先生にすると、
「子どもなりに考えて“スタサプをやる”と決めているので、その選択自体は悪くないんです。」
「『その意見は正しいんやけど、その範囲は期末終わったあとにスタサプやろっか』と、一度気持ちを受け止めてあげる声かけに変えてみてはどうでしょう。」
と言われました。
“まず認める”声かけが、やる気のスイッチになる
以前YouTubeで見た「まずは一旦認める」という言葉が頭に浮かびました。
まさにそれ。
- 「なんでそれやってるの?」と否定から入る
こういう一言が、思った以上に子どものやる気を折っているのかもしれません。
同じ内容を伝えるにしても、
- 「毎日続けてるの、えらいな!」
- 「その勉強終わったら、次は期末の範囲も一緒に見てみよっか。」
と“できている前提”で話すだけで、受け取り方は全然違う。
「そんなん言うんやったらもうやらん!」と拗ねさせていた一部は、もしかしたら私の言葉が原因だったのかもしれないと反省しました。
「英語を伸ばす」成功体験作戦
さらに先生から、もう一つ意外な提案がありました。
「英語が伸びてやる気が出ているなら、苦手な数学を無理に追いかけるより、英語でしっかり成功体験を積ませてあげましょう。」
公立中出身の私からすると、「全教科バランスよく」が当たり前でしたが、先生曰く、
- 私立では1年生のうちは「学校生活を楽しむこと」が最優先
- 得意教科で「やればできる」を体感させることが、その後の学力にもつながる
精神年齢低めで感情優先タイプのむすこくんには、この作戦はかなり合っているのかもしれません。
褒めて伝えると、本当に動き方が変わった
懇談のあと、学校での良い評価や「友達に恵まれていること」「英語を頑張っていること」を本人に伝えてみました。
むすこくんは明らかにうれしそうな顔。
そこからしばらく、やる気スイッチがONになっているのが目に見えてわかりました。(単純でかわいい。)
私も意識して、
- 頭ごなしに言わない
- できている前提で話す
を心がけてみると、前よりギャーギャー言わなくても動いてくれる場面が増えました。
もちろん、週末や疲れている日はうまくいかないこともあります。そんな日は「今日はもう休もっか」と割り切ることも覚えました。
思春期の子育てはやっぱり難しい。でも、今回の懇談をきっかけに、少しだけ親子の向き合い方が優しくなった気がします。
懇談で学んだ!やる気を引き出す声かけのコツまとめ
| コツ | ポイント |
|---|---|
| ① まず認める | 「またやってないやろ?」ではなく「続けてるやん、いいやん!」から始める。 |
| ② 提案は“後出し”で | 否定せず「そのあとで期末の範囲も一緒にやろっか?」と、子どもの選択に乗っかってから方向修正。 |
| ③ 得意教科で成功体験を作る | 苦手ばかり責めず、「英語みたいに、できた!を増やして自信の土台を作る」。 |
| ④ 全部やらせようとしない | 疲れている日は「今日はここまででOK」にして、心身の余白も大事にする。 |
| ⑤ 親の言葉が鏡になると意識する | 「どうせやらんやろ」より「あなたならできると思ってるよ」を増やす。 |
成績だけを見ると不安になるけれど、「やる気のスイッチの入れ方」を一緒に探していくことも、思春期ママの大事な役割なんだなと感じた懇談でした。
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