私立高校入試のニュースを見ていると、
「専願が増えている」「倍率が高くなっている」
といった言葉を目にする機会が増えてきました。
高校受験がこれまでより厳しくなっていると聞くと、
これから進路を考えるご家庭としては、
少し不安になる方も多いのではないでしょうか。
では、その流れは中学受験にも同じように来ているのでしょうか。
実は、高校入試の状況を整理してみると、
中学受験を考えている家庭にとっては、必ずしも悪い話ばかりではありません。
大阪の私立高校入試(2026年度)の最新状況
大阪私立中学校高等学校連合会の発表によると、
2026年度(令和8年度)大阪私立高校入試では、
2026年2月3日(火)正午時点で、次のような出願状況が公表されています。
- 外部募集定員:24,181人
- 出願総数:61,124人
- 平均倍率:2.53倍
一見すると、平均倍率は大きく変わっていないようにも見えますが、
今回の入試で特徴的なのは、**「専願者が増えている」**という点です。
出願総数は前年よりやや減少している一方で、
専願者数は前年比で+682人と増加しており、
私立高校無償化の影響が大きいと説明されています。
「専願が増えている」ことがわかる数字
毎日放送(TBS NEWS DIG)の報道によると、
大阪私立高校入試における専願率は、ここ数年で次のように推移しています。
- 2026年:36.65%
- 2025年:35.04%
- 2024年:31.64%(段階的な無償化が始まった年)
- 2023年:28.65%
この推移を見ると、
私立高校を最初から第一志望にする受験生が、年々増えている
ことがはっきり分かります。
では、中学受験はどうなっている?
ここで、
大阪の私立中学入試について、
去年と今年の競争率を比較してみます。
2025年度(令和7年度)
- 出願者数:約15,355人
- 募集人員:約6,455人
- 平均倍率:約2.38倍
2026年度(令和8年度)
- 出願者数:約15,630人
- 募集人員:約6,499人
- 平均倍率:約2.40倍
確かに、出願者数・倍率ともにわずかに増加していますが、
その伸びはごく緩やかなものにとどまっています。
高校入試と中学入試の決定的な違い
ここで、高校入試と中学入試を比べてみると、
はっきりした違いが見えてきます。
- 高校入試
- 無償化の影響で専願が増加
- 人気校・人気コースに出願が集中
- 競争が一気に激化
- 中学入試
- 学費負担はそのまま
- 受験層は限定的
- 倍率は微増にとどまる
つまり、思ったほど
中学受験は高校ほど急激に競争が激しくなる構造ではない
というのが、今の実情です。
私立高校は専願増で競争が激化していますが、
私立中学入試は倍率の伸びが緩やかで、今のところは落ち着いて準備できる状況です。
だからこそ、中学受験組にとっては「朗報」
高校入試の数字だけを見ると、
「これから中学受験はどんどん大変になるのでは…」
と不安になるかもしれません。
しかし、中学入試の倍率を実際に見てみると、
今のところは落ち着いた状況が続いていることが分かります。
さらに、高校入試で専願が集中している学校ほど、
中学段階では比較的安定した倍率になっているケースも多く、
中学から入ることで、高校受験の激戦を回避しやすくなる
という見方もできます。
これから中学受験を考えるご家庭へ
今は、焦って結論を出す時期ではありません。
- 高校・大学までの出口を見る
- 学校の特徴や進路実績を知る
- お子さんに合った学び方を考える
こうした準備を、
落ち着いて進められるタイミングだと言えます。
高校入試の現状を知ったうえで中学受験を考えられる今の状況は、
決して悲観するものではなく、
**前向きに活かせる「朗報」**として受け取ってよいのではないでしょうか。
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