
日本史とつながる世界史
平安時代の世界は「唐から宋へ」の変化でつかもう
日本で国風文化が育ち、武士が力を伸ばしたころ、中国では宋の商業と海上貿易が発達しました。
1. このころ日本では?
平安京・国風文化・武士の成長
日本では平安時代。平安京を中心に、藤原氏の摂関政治や国風文化が栄えました。
後半には地方で武士団が成長し、平清盛や源氏が中央の政治でも力を持つようになります。
2. このころ世界では?
唐が滅び、宋が成立した
奈良時代に栄えた唐は907年に滅亡しました。中国では分裂の時代が続いた後、960年に宋が成立します。
宋は唐ほど広い領土を持つ帝国ではありませんでしたが、商業・都市・貨幣経済・海上貿易が大きく発達しました。
3. 宋ってどんな国?
商業と技術が発達した中国王朝
宋は960年に成立した中国王朝です。農業生産が増え、都市や市場が発達し、国内外の商業が活発になりました。
印刷・火薬・羅針盤などの技術も発達しました。海上交通が盛んになり、東アジア各地を結ぶ貿易が広がります。
4. 宋銭が日本でも使われた
中国のお金が日本の取引を変えた
宋でつくられた銅銭を宋銭といいます。当時の日本では朝廷による貨幣の発行がほとんど行われなくなっていました。
そこで大量に輸入された宋銭が、日本国内の市場や年貢の支払いにも使われ、貨幣を使う取引が広がりました。
5. 日宋貿易とは?
日本と宋を結んだ海上貿易
日本と宋との間で行われた貿易を日宋貿易といいます。平安時代後半には平清盛が積極的に進めました。
平清盛は現在の神戸港付近にあたる大輪田泊を整備し、宋の貿易船が入りやすくしました。
日本へ輸入
宋銭/陶磁器/絹織物/書物
日本から輸出
金/硫黄/刀剣/木材
6. 日本とのつながり
遣唐使停止から日宋貿易まで
① 遣唐使の停止
894年、菅原道真の提案で遣唐使が停止されました。唐の衰えや航海の危険が背景にあります。
② 国風文化
唐の文化を土台に、日本の生活に合ったかな文字・源氏物語・枕草子などが発達しました。
③ 武士団の成長
地方の土地争いを背景に武士団が成長し、源氏や平氏が棟梁となりました。
④ 日宋貿易
平清盛が貿易を進め、宋銭や陶磁器が日本の社会や文化に影響を与えました。
7. ヨーロッパでは?
11世紀末から十字軍の時代へ
1096年ごろ、ヨーロッパのキリスト教勢力は聖地エルサレムを取り戻すため、十字軍の遠征を始めました。
争いは長く続きましたが、ヨーロッパとイスラム世界の接触が増え、東方の商品や知識がヨーロッパへ伝わるきっかけにもなりました。
8. ここだけ覚えよう
3つの流れで整理
中国の変化
唐は907年に滅亡/宋は960年に成立/商業・貨幣経済が発達
日本との交易
平清盛/大輪田泊/日宋貿易/宋銭・陶磁器
同じころの世界
十字軍/エルサレム/キリスト教勢力/イスラム勢力/東西交流
9. 平安時代とつながる世界史年表
日本と世界を並べて確認
| 年代 | 世界の出来事 | 日本とのつながり |
|---|---|---|
| 894年 | 唐が衰える | 菅原道真の提案で遣唐使を停止 |
| 907年 | 唐が滅亡 | 日本で国風文化が発達していく |
| 960年 | 宋が成立 | のちに日本との貿易が発達 |
| 10〜12世紀 | 宋で商業と貨幣経済が発達 | 宋銭が日本で流通 |
| 1096年ごろ | 十字軍が始まる | 日本では白河上皇の院政期 |
| 12世紀 | 東アジアの海上貿易が発達 | 平清盛が日宋貿易を進める |
| 1167年 | 宋を中心とした交易が続く | 平清盛が太政大臣になる |
| 1185年 | 東アジアで海上交易が活発 | 壇ノ浦の戦いで平氏が滅亡 |
10. 平安時代とつながる世界史クイズ
28問でテスト前チェック
唐の滅亡、宋、宋銭、日宋貿易、十字軍と日本史とのつながりを確認します。



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