
日本史とつながる世界史
室町時代の世界は「明と広がる交易」でつかもう
日本で金閣・銀閣の文化が栄えたころ、東アジアでは明・朝鮮王朝・琉球王国が交易で結ばれていました。
1. このころ日本では?
室町幕府・日明貿易・金閣と銀閣
足利尊氏が京都に室町幕府を開き、3代将軍足利義満の時代に幕府の力が強まりました。
日本は明と日明貿易を行い、北山文化・東山文化などの新しい文化も発達しました。
2. このころ世界では?
元が衰え、中国で明が成立
モンゴル人が支配した元はしだいに弱まり、1368年、朱元璋が明を建国しました。
明は漢民族による王朝で、皇帝を中心とする政治を整え、周辺の国々との貿易を管理しました。
3. 明ってどんな国?
朝貢貿易で東アジアの交流を管理
明は周辺国が皇帝へ貢ぎ物を届け、皇帝が返礼品を与える朝貢貿易を基本としました。
日本も明から正式な国として認められる形で貿易を行いました。明の許可を受けない密貿易や略奪を行う倭寇との区別が必要でした。
4. 日本と明のつながり
1404年、勘合を使った日明貿易
足利義満は1404年、明との日明貿易を始めました。正式な船の証明として勘合を使ったため、勘合貿易とも呼ばれます。
日本から輸出
銅/硫黄/刀剣/まき絵など
明から輸入
明銭/絹織物/陶磁器/書物など
輸入された明銭は、日本国内の商業や市場でも使われました。
5. 朝鮮半島では?
高麗から朝鮮王朝へ
1392年、李成桂が高麗を倒して朝鮮王朝を建てました。
15世紀、国王世宗は民衆が読み書きしやすい文字を作らせました。これが現在のハングルにつながります。
6. 琉球王国では?
東アジアと東南アジアを結ぶ中継貿易
沖縄では尚氏が島を統一し、琉球王国が成立しました。政治の中心は首里、貿易の中心は那覇でした。
琉球王国は日本・中国・朝鮮・東南アジアの商品を別の地域へ運ぶ中継貿易で栄えました。
7. 明の大航海
鄭和の大船団がインド洋へ
15世紀前半、明の鄭和は皇帝の命令で大船団を率い、東南アジア・インド・アラビア半島・アフリカ東岸方面まで航海しました。
この航海は、明の力を各地へ示し、朝貢関係や海上交易を広げる目的がありました。
8. ヨーロッパでは?
ルネサンスとオスマン帝国
14〜16世紀のヨーロッパでは、古代ギリシャ・ローマ文化を見直すルネサンスが発展しました。最初に栄えたのは商業都市が成長したイタリアです。
1453年にはオスマン帝国が東ローマ帝国を滅ぼしました。東西交易の変化は、のちのヨーロッパの海外進出にもつながります。
9. ここだけ覚えよう
4つの地域で整理
中国
1368年/朱元璋/明/朝貢貿易/鄭和
日本・朝鮮
足利義満/日明貿易/勘合/朝鮮王朝/李成桂/ハングル
琉球
尚氏/琉球王国/首里/那覇/中継貿易
ヨーロッパ
ルネサンス/イタリア/1453年/オスマン帝国/東ローマ帝国
10. 室町時代とつながる世界史年表
日本と世界を並べて確認
| 年代 | 世界の出来事 | 日本とのつながり |
|---|---|---|
| 1368年 | 朱元璋が明を建国 | のちに室町幕府と正式な貿易を行う |
| 1392年 | 李成桂が朝鮮王朝を建国 | 日本では足利義満が南北朝を統一 |
| 1404年 | 明が朝貢貿易を管理 | 日明貿易が始まる |
| 15世紀前半 | 鄭和が大航海 | 東アジア・インド洋の交易が活発 |
| 15世紀 | 朝鮮でハングルが作られる | 日本では北山・東山文化が発達 |
| 15世紀 | 琉球王国が中継貿易で栄える | 日本・中国・朝鮮・東南アジアを結ぶ |
| 1453年 | オスマン帝国が東ローマ帝国を滅ぼす | ヨーロッパの交易路が変化 |
| 15世紀 | ルネサンスが発展 | 日本では東山文化の時代 |
11. 室町時代とつながる世界史クイズ
34問でテスト前チェック
明・朝鮮王朝・琉球王国・ルネサンスと、日本とのつながりを確認します。


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