アジャスター計算問題対策⑪|速度・加速度 実戦編|

公式は覚えた。でも問題になると、どれ使うん?

速度=距離÷時間。加速度=速度の変化÷時間。

ここまでは見たことがあっても、実際の問題文になると、54km/h、15m、3秒、1秒後、停止……と数字や条件が一気に出てきます。

すると、「どの数字使うん?」「54をそのまま入れていいん?」「1秒ってどこで使うん?」となりやすいです。

今回覚えるのは、新しい公式ではありません。

★ 問題文から必要な数字を拾う方法

★ 問題を読んだ瞬間に計算しない!

💡 速度・加速度の基礎がまだ不安な人はこちら!

このページは「実戦編」です。

速度って何? 加速度って何? km/hとm/sはどう変換する? 基本の公式から確認したい、という人は先に「基本のき」から確認してみてください。

速度・加速度の基本のきを見る →

第11回のゴール

第1回から第10回までは、基礎・公式・考え方を理解する回でした。

第11回からは、試験問題で公式を使えるようにする実戦フェーズです。

問題を読む
どこを見る?
何を書き込む?
どの数字を使う?
どの数字を使わない?
最後に計算

STEP1|まず「何を求める?」を見る

問題文を上から全部理解しようとする前に、最後の質問を見ます。

聞かれているのは、速度ですか。加速度ですか。時間ですか。距離ですか。

求めるものが決まれば、使う公式を選びやすくなります。

速度なら基本:速度=距離÷時間

加速度なら基本:加速度=速度の変化÷時間

★ 最初に「何を求める?」へ丸をつける!

STEP2|km/hとm/sが混ざっていないか確認!

実戦でかなり大事なのが、単位の確認です。

km/h → m/s
÷3.6

m/s → km/h
×3.6

例として、72km/hをm/sへ直します。

72÷3.6
=20m/s

重要なのは、計算そのものより、km/hの数字をそのまま秒の計算へ入れないことです。

★ km/h と「秒」が一緒に出たら要注意!

このまま計算していいか、単位を必ず確認する。

STEP3|実戦① 速度

問題:自動車が150mの距離を10秒で走行しました。速度は何m/sですか。

答えと解説を開く

まず、問題文から必要な情報を抜き出します。

距離 → 150m

時間 → 10秒

求めるもの → 速度

速度=距離÷時間です。

150÷10
=15m/s

答え:15m/s

STEP4|実戦② km/h→m/s

問題:自動車が時速54km/hで走行しています。この自動車は1秒間に何m進みますか。

答えと解説を開く

聞かれているのは「1秒間に何m」です。

つまり、54km/hをm/sへ変換します。

54÷3.6
=15m/s

15m/sは、1秒間に15m進むという意味です。

答え:15m

54km/hだから、1秒で54mではない!

STEP5|加速度なら「最初・最後・時間」を探す!

加速度の問題が出てきても、いきなり計算しなくてOKです。

まず問題文の中から、この3つを探します。

最初の速度
最後の速度
何秒間か

★ 加速度問題は、まずこの3つに丸をつける!

加速度問題で探す最初の速度・最後の速度・時間
加速度問題では、最初の速度・最後の速度・何秒間かを先に見つけます。

この3つが見つかったら、加速度=(最後の速度-最初の速度)÷時間に当てはめていきます。

問題:自動車が10m/sで走行していました。5秒後に20m/sになりました。平均加速度はいくらですか。

答えと解説を開く

問題文に書き込むイメージで整理します。

最初 → 10m/s

最後 → 20m/s

時間 → 5秒

まず速度の変化を出します。

20-10
=10m/s

それが5秒間なので、5で割ります。

10÷5
=2m/s²

答え:2m/s²

STEP6|「停止」=最後の速度0m/s

問題文に「0」と書いていなくても、「停止」は速度0m/sです。

問題:20m/sで走行していた自動車が、ブレーキをかけて5秒後に停止しました。平均加速度はいくらですか。

答えと解説を開く

最初 → 20m/s

最後 → 0m/s

時間 → 5秒

(0-20)÷5
=-20÷5
=-4m/s²

答え:-4m/s²

マイナスだから計算間違い、ではありません。マイナスは速度が減少した、つまり減速したことを表します。

★ 「停止」 → 0m/s

問題文に「0」と書いてなくても、停止=速度0!

STEP7|問204〜206タイプは最初にこれを書く!

ここまでの内容を、実戦用チェックリストにします。

確認すること 見るポイント
① 求めるもの 速度? 加速度? 時間? 距離?
② 単位 km/h? m/s? 秒? m?
③ 加速度なら 最初の速度・最後の速度・時間
④ 停止なら 0m/sと書く
⑤ 数字の選別 本当に全部の数字を使う?

★ 問題文の数字を全部使う必要はない!

STEP8|問204〜206タイプ①

問題:時速72km/hで走行していた自動車が、ブレーキをかけ、4秒後に停止しました。平均加速度はいくらですか。

答えと解説を開く

STEP1 求めるものを確認します。

求めるもの → 加速度

STEP2 単位を見ます。

72km/h
72÷3.6
=20m/s

STEP3 必要な数字を書き出します。

最初 → 20m/s

最後 → 0m/s

時間 → 4秒

STEP4 加速度を計算します。

(0-20)÷4
=-20÷4
=-5m/s²

答え:-5m/s²

この問題のひっかけ

72÷4 と計算しないこと。

72はkm/h、4は秒です。

単位が違うので、必ず 72km/h → 20m/s に変換してから計算します。

★ 数字だけ見ない!

「72」ではなく「72km/h」までセットで見る。

STEP9|問204〜206タイプ②

問題:停止していた自動車が発進し、一定の加速度2m/s²で5秒間加速しました。5秒後の速度はいくらですか。

答えと解説を開く

停止していたので、最初の速度は0m/sです。

加速度2m/s²とは、1秒ごとに速度が2m/sずつ増えるという意味です。

増えた速度
=加速度×時間
=2×5
=10m/s

最初の速度が0m/sなので、5秒後の速度は10m/sです。

答え:10m/s

もし「km/hで答えなさい」なら、m/sをkm/hへ直します。

10×3.6
=36km/h

STEP10|数字が多い問題

問題:ある自動車が時速54km/hで走行していました。運転者が危険を感じてから1秒後にブレーキが作動し、その後3秒で停止しました。ブレーキ作動中の平均加速度を求めなさい。

答えと解説を開く

数字は、54km/h、1秒、3秒の3つが出ています。

しかし聞かれているのは、ブレーキ作動中の平均加速度です。

危険を感じてからブレーキが作動するまでの1秒は、今回の計算には使用しません。

54km/h
54÷3.6
=15m/s

最初 → 15m/s

最後 → 0m/s

時間 → 3秒

(0-15)÷3
=-15÷3
=-5m/s²

答え:-5m/s²

なぜ1秒を使わない?

今回聞かれているのは「ブレーキ作動中」です。

危険を認知

1秒後にブレーキ作動
今回は使わない
ブレーキ作動

3秒間
停止
0m/s

1秒は、危険を認知してからブレーキ作動までの時間です。3秒は、ブレーキ作動から停止までの時間です。

つまり、どの区間について聞かれているかを見る必要があります。

★ 問題に出てきた数字を全部使おうとしない!

🎯 最終実戦|文章が長くてもやることは同じ!

問題:自動車Aは90km/hで直進していました。運転者が前方の障害物を認めてから0.8秒後に制動を開始し、制動開始から5秒後に停止しました。制動中の平均加速度を求めなさい。

答えと解説を開く

STEP1 何を求める?

制動中の平均加速度です。

STEP2 単位を見ます。

90km/h
90÷3.6
=25m/s

STEP3 必要な数字を抜き出します。

制動開始時 → 25m/s

停止 → 0m/s

制動時間 → 5秒

0.8秒 → 今回は使わない

STEP4 加速度を計算します。

(0-25)÷5
=-25÷5
=-5m/s²

答え:-5m/s²

最終実戦で絶対に見ること

なぜ0.8秒を使わないのでしょうか。

問題が聞いているのは、制動中の平均加速度だからです。

0.8秒は、障害物を認知してから制動を開始するまでの時間です。今回計算する区間には含まれません。

障害物を認知

0.8秒
使わない
制動開始

5秒間
停止
0m/s

★ 問題文に出た数字を全部使うわけではない!

速度・加速度の実戦問題はこの順番!

① 最後の質問を見る。「何を求める?」

② 単位を見る

③ km/hとm/sをそろえる

④ 加速度なら、最初の速度・最後の速度・時間を探す

⑤ 「停止」は0m/s

⑥ どの区間を聞かれているか確認

⑦ 必要な数字だけ選ぶ

⑧ 最後に公式へ入れる

★ 問題を読んだ瞬間に計算しない!

この記事で身につけたいこと

今回は「公式を覚えた」で終わらせません。

問題文を見て、どこに線を引くか、何に丸をつけるか、何を書き込むか、どの数字を使わないかまで分かることが目標です。

第9回の回路問題で、V・A・Ωを図へ書き込んでから計算したのと同じ考え方です。

求めるもの
最初の速度
最後の速度
時間
単位

これを書き出してから計算します。

あとからイラストを追加しやすいポイント

この記事では、次の場所にあとから学習イラストを差し込みやすいよう、見出しとBOXを分けています。

・km/h → m/s は÷3.6

・m/s → km/h は×3.6

・加速度は「最初・最後・時間」を探す

・停止=0m/s

・認知→制動→停止の時間軸

・問題文の数字を全部使わない

シリーズ導線

← 第10回 電力(W)
シリーズ一覧ページ準備中
次回:実戦フェーズ続編

コメント

タイトルとURLをコピーしました