中学理科・動物の体のつくりとはたらき 5 / 11
呼吸のしくみと肺のはたらき
肺で空気を出し入れする呼吸と、細胞がエネルギーを得る細胞呼吸を区別すると、気体の流れがつながります。
1. 解説
細胞呼吸と肺による呼吸
体の細胞は酸素を使って栄養分からエネルギーを取り出し、二酸化炭素と水を生じます。これが細胞呼吸です。
肺では体に必要な酸素を取り込み、細胞で生じた二酸化炭素を体外に出します。肺で細胞の分までエネルギーをつくっているわけではありません。
2. 解説
空気は気管・気管支を通る
鼻や口から入った空気は、気管、気管支を通って肺胞へ進みます。肺胞は小さな袋状のつくりで、周囲を毛細血管が取り囲みます。
数が多いことで表面積が大きくなり、気体交換を効率よく行えます。
3. 解説
肺胞での酸素と二酸化炭素の交換
酸素は肺胞内の空気から血液へ、二酸化炭素は血液から肺胞内へ移ります。血液は酸素を細胞へ届け、細胞で生じた二酸化炭素を肺に運びます。
「酸素も二酸化炭素も同じ方向に移る」は誤りです。
4. 解説
横隔膜とろっ骨の動き
息を吸うときは横隔膜が下がり、ろっ骨が上がって胸こうの体積が大きくなります。息をはくときは横隔膜が上がり、ろっ骨が下がって体積が小さくなります。
肺には自分で空気を出し入れする筋肉がなく、周囲の動きで膨らんだり縮んだりします。
5. 解説
肺の模型と、吸う息・はく息
ペットボトル模型のゴム風船は肺、底のゴム膜は横隔膜を表します。膜を下に引くと内部の体積が増え、風船に空気が入ります。
はく息は吸う息より酸素が少なく、二酸化炭素と水蒸気が多くなります。ただし、はく息にも酸素が残っており、二酸化炭素だけではありません。
6. 解説
動物による呼吸器官の違い
魚はえらで水中の酸素を取り込みます。カエルの親は肺と皮膚で呼吸し、トカゲやウサギは肺で呼吸します。
この写真の比較ではウサギは肺胞の数が多く、気体交換の効率が高いとされています。
図と表で確認
名前とはたらきをつなげよう
| 変化 | 吸うとき | はくとき |
|---|---|---|
| 横隔膜 | 下がる | 上がる |
| ろっ骨 | 上がる | 下がる |
| 胸こうの体積 | 大きくなる | 小さくなる |
| 空気 | 肺に入る | 肺から出る |
ここまでのまとめ
- 酸素は肺胞→血液→細胞、二酸化炭素は細胞→血液→肺胞。
- 吸うときは横隔膜が下がり胸こうが広がります。
最終チェック
呼吸のしくみと肺のはたらき フラッシュ問題
全30問

