【技術アジャスター試験】⑫力・質量・加速度の実戦問題|F=maを使えるようにしよう

第11回では、速度・加速度の問題を実戦化しました。

今回は、その加速度に質量が加わります。

つまり流れは、こうです。

速度
加速度

F=maは知っていても、問題文になると「何をどこに入れるん?」となりやすいです。

今回は、公式の暗記ではなく、問題文から必要な数字を拾って整理する練習をしていきます。

💡 F=maそのものがまだ不安な人へ

このページは「実戦編」です。

Fって何? mって何? aって何? kgとNの違いは? というところから確認したい場合は、先に基礎編を読んでください。

F=maの基本のきを見る →

今回のゴール

今回覚えてほしいのは、F=maという公式だけではありません。

本当に大事なのは、問題を見たときの解く順番です。

F・m・aを探す
どれが「?」か確認
aがなければ速度から作る
最後にF=ma

🐙 問題を見たら、まず F・m・a のどれが「?」か探そう!

STEP1|まずF・m・aを探す

問題文を読んだら、いきなり計算しなくてOKです。

まず、F・m・aにあたる数字を探します。

記号 意味 単位
F N
m 質量 kg
a 加速度 m/s²

問題を見たら、まず数字だけを見るのではなく、その数字がF・m・aのどれに当たるのかを確認します。

F・m・aの意味と単位のまとめ

🐙 数字だけじゃなく単位を見る!

N → 力F

kg → 質量m

m/s² → 加速度a

質量1000kgの自動車が、2m/s²で加速した。自動車に働く力を求めよ。

この場合は、こう整理します。

m=1000kg

a=2m/s²

F=?N

今回は、Fを求める問題だと判断できます。

F・m・aのどれが「?」か分かったら

問題を見て、F・m・aのどれが「?」か分かったら、次はT字で計算方法を決めます。

Fが?ならm×a、mが?ならF÷a、aが?ならF÷mです。

ただし、3つの公式を別々に暗記するのではなく、元になるのはあくまでF=maです。

Fイコールmaの力・質量・加速度T字公式

🐙 F=ma問題はこれだけ!

① 問題文からF・m・aを探す

② どれが「?」か確認

③ T字で計算方法を決める

では、Fを求める、mを求める、aを求める、の3パターンを順番に確認します。

STEP2|Fを求める

Fを求めるときは、F=maをそのまま使います。

F=m×a
力=質量×加速度

質量1000kg、加速度2m/s²なら、

F=1000×2

=2000N

答え:2000N

mとaが分かっている、Fが「?」、だから掛け算です。

STEP3|mが「?」なら割り算

次は、質量mを求める場合です。

力2000N、加速度2m/s²、質量?kg

F=maから、

m=F÷a

=2000÷2

=1000kg

答え:1000kg

STEP4|aが「?」なら割り算

加速度aを求める場合も、F=maから考えます。

質量1000kg、力3000N、加速度?

a=F÷m

=3000÷1000

=3m/s²

答え:3m/s²

ここで公式の使い分けを整理

Fが? → m×a

mが? → F÷a

aが? → F÷m

ただし、3つの公式を別々に丸暗記するイメージではありません。

元になるのは、あくまでF=maです。

STEP5|kgとNをごちゃ混ぜにしない

ここは本番で引っかかりやすいところです。

STEP1で見たように、FはN、mはkg、aはm/s²で整理します。特に、kgとNを同じものとして扱わないようにしましょう。

1000kg=質量

1000N=力

kgとNは別物!

たとえば「車両質量1200kg」と書いてあっても、1200Nではありません。

🐙 数字だけじゃなく「単位」までセットで見る!

第11回で、km/hとm/sを区別したのと同じです。今回も、数字だけでなく単位を見るクセをつけましょう。

STEP6|質量が大きくなるとどうなる?

F=maを、数字だけでなく感覚でもつかんでおきます。

車A

1000kg

2m/s²

F=2000N

車B

2000kg

2m/s²

F=4000N

同じ加速度なら

重い車ほど

大きな力が必要

STEP7|同じ力ならどうなる?

今度は、加える力を同じにして考えます。

2000Nの力を加える

1000kgの車:2000÷1000=2m/s²

2000kgの車:2000÷2000=1m/s²

同じ力なら、軽い車ほど加速度が大きい。

この感覚があると、比較問題でも迷いにくくなります。

STEP8|ここから第11回と合体

実際の問題では、「加速度2m/s²」と直接書いてくれているとは限りません。

質量1000kgの自動車が、10m/sから20m/sまで5秒間で加速した。

自動車に働いた力を求めよ。

この問題では、m=1000kgは分かります。F=?も分かります。

でも、aが書かれていません。

🐙 aがない!

最初の速度・最後の速度・時間を探す!

STEP9|速度 → 加速度 → 力

上の問題を、順番に解きます。

最初の速度:10m/s

最後の速度:20m/s

時間:5秒

まず速度の変化を出します。

20-10

=10m/s

加速度を出します。

10÷5

=2m/s²

ここで初めて、F=maへ入れます。

F=1000×2

=2000N

答え:2000N

速度
加速度

STEP10|km/hが入った実戦問題

質量1200kgの自動車が、36km/hから72km/hまで5秒間で加速しました。

このときの平均的な力を求めなさい。

答えと解説を開く

STEP1 km/hをm/sへ直します。

36÷3.6=10m/s

72÷3.6=20m/s

STEP2 加速度を出します。

(20-10)÷5

=2m/s²

STEP3 力を出します。

F=ma

=1200×2

=2400N

答え:2400N

ここでは、単位変換 → 加速度 → 力、という3段階になります。

STEP11|減速問題

質量1000kgの自動車が20m/sで走行していました。

ブレーキをかけ、5秒後に停止しました。

平均加速度と、そのときの力を求めなさい。

答えと解説を開く

最初:20m/s

最後:0m/s

時間:5秒

加速度:

(0-20)÷5

=-4m/s²

力:

F=1000×(-4)

=-4000N

答え:加速度-4m/s²、力-4000N

マイナスは、進行方向と逆向きの力を表しています。

STEP12|問題を見た瞬間の解き方

試験中は、次の順番でチェックします。

① 何を求める? F? m? a?

② 単位を見る N、kg、m/s²

③ 加速度aは書いてある?

YES → そのまま使う

NO → 最初の速度・最後の速度・時間を探す

④ km/hならm/sへ変換

⑤ 加速度を出す

⑥ F=maへ入れる

練習問題1

質量1500kgの自動車が3m/s²で加速しました。

自動車に働く力はいくら?

答えと解説を開く

F=1500×3

=4500N

答え:4500N

練習問題2

質量2000kgの車に6000Nの力が働きました。

加速度はいくら?

答えと解説を開く

a=F÷m

=6000÷2000

=3m/s²

答え:3m/s²

練習問題3

質量1500kgの車が、5m/sから15m/sまで5秒間で加速しました。

力はいくら?

答えと解説を開く

まず加速度を出します。

(15-5)÷5

=2m/s²

次に力を出します。

F=1500×2

=3000N

答え:3000N

最終実戦問題

質量1800kgの自動車が、時速54km/hで走行していました。

その後一定の力で加速し、5秒後に時速90km/hになりました。

この5秒間に自動車へ働いた平均的な力を求めなさい。

答えと解説を開く

STEP1 求めるものを確認します。

F=?

STEP2 質量を確認します。

m=1800kg

STEP3 速度をm/sへ直します。

54÷3.6=15m/s

90÷3.6=25m/s

STEP4 加速度を出します。

(25-15)÷5

=2m/s²

STEP5 F=maへ入れます。

F=1800×2

=3600N

答え:3600N

最終まとめ

F=maの問題は、公式を見た瞬間に計算するのではなく、まず問題文を整理します。

F・m・aを探す

どれが「?」か確認

aがなければ速度から作る

F=ma

速度 → 加速度 → 力までつながれば、第11回と第12回がセットで使えるようになります。

内部リンク

← 第11回 速度・加速度 実戦
基礎編 F=ma
次回:第13回 斜面・摩擦 実戦

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